- 精子バンクを利用できるの?
- 海外の精子バンクの利用
- 日本の精子提供の実情
- 精子提供についてのまとめ
現代では「結婚」を選択しない人達が増加し続けています。
女性の社会進出も大きな理由の一つですね。
結婚願望はまったく無いけれど、自分の子供は欲しいと考えたことはありませんか?
独身のまま子供だけ欲しいという気持ちが強い方は、少なくないのです。
独身、バツ1、バツ2、同性愛者、自分の周辺でも色々な知人がいます。
近年、男女とも、自分の好きな道を選択でき、好きな人生を送れるようになりました。
結婚をしない人生に対して、これまでは否定的な意見も多かったかもしれません。
ですが最近は、生涯未婚という人生への理解も多くなってきたと感じます。
そして自分で選択する道は結婚だけでなく、女性は子供を持つか持たないか?も選択できる時代になりつつあります。
結婚願望はまったく無いけれど、自分の子供は欲しいと考えたことはありませんか?
長い間、結婚と子供はセットと考えられてきました。
ですが女性も社会で男性並みに働くようになり、経済的な心配がなくなった時、自分にも産み育てることができるかもしれない、経済的な不安がなければ、強い母性が芽生えることだってあるでしょう。
自分の子孫を残したいと考えること、お母さんになりたいと考えることはある意味、女性なら自然な流れなのではないでしょうか。
男性は比較的高齢になっても自分の子供をもつことは可能です。
ですが、女性は卵子もどんどん老化していきます。
妊娠しにくくなる上に、高齢出産になると出産もリスクが高くなります。
独身の女性が結婚は選ばずに、自らシングルマザーになりたいと本気で考えた時、どのような選択肢があるのでしょうか。
精子バンクを利用できるの?
聞いたことはあるけど、具体的にどうやって利用することができるのでしょうか?
精子バンクという言葉は、多くの人が耳にしたことがあるでしょう。
現在、日本で精子バンクを利用するにはいくつかの条件があります。
厚生労働省が定めた条件で、精子バンクを利用する際、法的に婚姻関係にある夫婦とあります。
提供していただける精子をこちらから選択することはできませんが、血液型のみ指定することができます。
男性のみに不妊原因があると判明している場合で、不妊に悩んでいる夫婦にしか利用ができません。
現時点、日本では、独身の女性が子どもだけが欲しい理由で、精子提供を受ける事はできないのです。
海外の精子バンクの利用
海外では積極的に精子バンクが利用されているイメージです
海外、特にアメリカでは他の国よりも精子バンクの歴史が長いです。
その為、様々な精子提供で起こり得る問題に対しての規則が整っており、安全性も高いです。
精子提供者の職歴や能力などで、精子を選ぶことができ、精子の値段が大幅に異なるという特徴もあります。
学歴、偏差値はもちろん、スポーツ選手やモデルなど職業で選ぶことができます。
ですが、海外に一定期間は滞在しなくてはいけないので、仕事を長期でお休みしなくてはいけません。
このような時間的な問題、費用も高額になることが多く、現実的とはなかなか言えません。
日本の精子提供の実情
日本国内で実際に行われている精子提供とはいったいどのようなことでしょうか?
「精子提供」とひとくくりではありますが、さまざまな精子提供が行われているのです。
民間組織での精子提供
民間組織なら、妊娠を望む、全ての女性が利用することが可能です
夫婦でなくても、レズビアンのカップル、自らシングルマザーを選択したい女性などでも利用が可能です。
民間組織の精子提供は数多くありますが、一般的な利用方法はこちらです。
- お申し込み 必要事項を記入し、まずはお申込みからです。
- カウンセリング 精子ドナーと実際に会うことができますので、その日程調整を行います。実際に容姿や身長、雰囲気などを確かめることができます。
- 精子提供 女性側が希望する提供方法で精子を提供してもらうことができます。
民間組織での費用については、組織によって違いもありますが、1回が数万円といったところでしょうか。
プラス、精子提供に使用する道具(シリンジなどの購入費用)も必要になることがあります。
一般的にシリンジと呼ばれる針のない注射器を使って、提供された精子を自分の体内に入れ、しばらく安静にしているという方法が多く行われています。
シリンジはネットショッピングで誰でも安価に手に入れることができます。
ただしセルフでシリンジ法を行う場合、卵管炎、子宮内膜症、腹膜炎などのリスクは伴います。
タイミングを意識した実際の性交渉
排卵に合わせて、そのタイミングで性交渉を行う方法です。
子供を望んでいるとはいえ、女性にそこまで割り切った性交渉は、できる方とできない方がいらっしゃると思います。
金銭のやりとりがあると考えると、かなりグレーな方法であるとも言えます。
ですが、シリンジ法よりも妊娠率は高く、自然な妊娠が可能です。
ただ、性交渉を実際に行うので、情が出てしまったり、好意的になってしまう可能性も絶対にないとは言えません。
色々なことを考えなくてはいけない方法ですが、実際に行われていることも確かです。
何度もこのタイミング法の性交渉を行う場合、精子提供者以外の男性との性交渉は禁止です。
精子提供者に性感染症などのリスクが伴う為です。
このタイミング法を行うには、自費にて性感染症の検査を受け、検査結果を相手に開示しなくてはいけません。(検査は匿名でも受けることができます)
また性交渉を行う場所が自宅以外の場合、ホテル代などの費用も負担することになります。
個人の精子提供サイト
個人で精子提供と聞くと、どうしても怪しいなと考えてしまい、心配になってしまいます。
ですが実際に会って提供者がどのような人なのか、もちろん確かめることができます。
感染症の検査結果も確認できます。
ですが、検査は匿名でも受けられますし、実際に会う際も2人とも偽名であるとすれば、どうしても検査結果をそのまま信用して良いものなのかどうか…。
不安は残るかもしれません。
個人の精子提供サイトを全て確認できている訳ではありませんが、日本に既に何十もの個人精子提供サイトがあります。
金銭的に謝礼を数万円など貰っている精子提供者も中にはいるのですが、基本的に精子提供にかかる費用(交通費、精子を運ぶのに必要な器具や道具代)だけで行っている方も多いのです。
割り切って精子提供を行っている方、愛情を持って考え、自分なりのポリシーを持って精子提供を行っている男性もいらっしゃいます。
実際に精子提供者と会って、どうして自分の精子を提供しようと考えている人なのか?提供をお願いするかどうかを決めることができるので、納得できるまで、よく考えることが大切です。
精子提供についてのまとめ
自分の人生を自分で選択できる世の中、さまざまな意見があると思います。
ですが、実際にこのような精子提供から生まれている赤ちゃんがいることも事実です。
精子提供をしてもらってまで、子供を作ることが人間のエゴだとしたら、どうしても子供が欲しいと強く願っても、その方法がない人に対して、子供はあきらめなさい、あなたには子供はもてません。と言いきってしまうことも、人間のエゴと言えるのではないでしょうか。
ですが「精子提供」で生まれてくる赤ちゃん、一人の人間が誕生する可能性のある行為。
生まれて成長してから、どのような問題が起こり得る可能性があるのか、十分すぎるほど検討してくださいね。
バツイチ・子持ちでの再婚する上での悩みやポイントについては、以下のブログ記事も参考にしてみてください。
>>バツイチ・子持ち女性が遊ばれるのはなぜ?パートナー選びの注意点