- バツイチの再婚率は低い?
- 子持ちだと再婚はムリ?
- 子どもが小さいときの方が再婚は有利?
生涯未婚率がいろいろ話題になっていますが、バツイチということは一度は結婚できているわけです。
では、その後また結婚できているのか?バツイチになったらずっとバツイチなのか?
バツイチ子持ちでも再婚したいと思っている人は多いはずです。今回はバツイチ子持ちの再婚率について考えます。
再婚率の割合
バツイチの再婚率ってどのくらい?
政府統計によると、平成27年の婚姻件数は63万5156組だそうです。
その中で、初婚、再婚別の数は、両方初婚が46万4975組で全体の73.2%、男女とも再婚もしくはどちらか一方が再婚が17万181組で26.8%となっています。再婚が3割近くになっています。
再婚中には死別後の再婚や、バツ2やバツ3も含まれていると思うので、3割に占めるバツイチの割合はわかりませんが、でもバツイチでも再婚できるということを一部示している数字と言えます。
男女とも再婚もしくはどちらかが再婚の組み合わせ別は、以下の通りとなっています。
- 男性再婚・女性初婚:6万3588組で37.4%
- 男女とも再婚:6万1325組で36%
- 男性初婚・女性再婚:4万5268組で26.6%
この数字からみると、バツイチ男性の方がバツイチ女性より再婚率がわずかですが高いといえます。
バツイチでも再婚はできるということですが、子持ちとなるといろいろ難しい面も出てくるでしょう。
子どもの年齢によっては再婚が難しいこともあるようです。
再婚時のこどもの年齢
子どもがいくつなら抵抗なく再婚できる?
結婚相談所楽天オーネットが「結婚相手が再婚で子どもがいる場合の抵抗のない年齢」について調査したところ次のような結果が出たそうです。
- 子どもがいないことが条件:39%
- 幼児:35%
- 高校生以上:14%
- 小学生まで:11%
- 中学生まで1%
子どもがいないに越したことはないようですが、子どもが幼児であればさほど抵抗がないようです。
この数字は「相手の子どもの年齢」についての抵抗感ですが、自分の方にも子どもがいた場合も同様な数字になると思われます。
子どもがまだ何も理解できない小さいうちの再婚であれば、子どもにいろいろ話す必要もないと考えるのでしょうか。
逆に高校生以上であれば自分たちの気持ちをちゃんと伝えれば理解してもらえると考えるのかもしれません。子どもの年齢による再婚への抵抗感について見てみましょう。
子どもが小さいとき
お互い関係をつくりやすい。
再婚する場合子どもの年齢が小さい方が抵抗が少ないというのはどういう理由からでしょうか。
子どもがまだ小さく環境を理解できない年齢であれば、自分に懐いてくれるのではないだろうかと考えるようです。
子どもが幼児であれば本当のお母さんあるいはお父さんの記憶がないでしょうから、自分を本当の親と思ってくれるでしょう。
また、子どもが小さいときであれば前の親から受けた影響も少なく、育てやすいと思うかもしれません。
再婚後その相手との間で新しく子どもができた場合も、連れ子との年齢差がなければ、兄弟としての仲も上手くやっていけるのではないでしょうか。
バツイチ子持ちの再婚にとって子どもの気持ちは一番気になるところですが、子どもが幼ければ幼いほど、上手くいく確率が高くなるように思われます。
子どもが幼いとスムーズに子育てになじめ、自分なりの子育てもしやすいのではないでしょうか。
子どもが高校生以上
高校生以上になれば理解もしてくれる。
子どもも高校生以上になれば、周りをよく見ていますし、大人の事情も察知してくれます。
再婚について自分たちの気持ちをちゃんと説明すればわかってもらえることも多いでしょう。
片親で高校まで育ててくれた親の苦労も見ているでしょうから、親が幸せになってくれるのであればと、再婚への理解もあると思います。
しかし、新しくお母さんやお父さんになる人への見る目もできていますので、気に入らなければ反発も激しくなる可能性はあります。
本当の親との比較もするかもしれません。大きいからもう大丈夫と安心はできないかもしれません。
ちゃんとした新しい親子の関係を築けるようになるには、真剣に向き合わなければならないでしょう。
高校生以上となれば自分の意見もちゃんと言えますから、親の再婚に対していろいろ意見を言ってくるかもしれません。
親の言うことやることに黙って従う年齢ではないので、最初に子どもともめると後々まで響くことにもなりかねませんね。
小学生・中学生
一番難しい年齢です。
相手の子どもが小学生や中学生の場合、子どもにとっても親にとっても新しく生活を築くことは相当のストレスになるようです。
小学生であれば反抗期、中学生であれば思春期と重なり、血のつながらない自分が親としてどうかかわっていいか難しいでしょう。
自分の接し方次第で子どもの成長に大きな影響を与えそうで、腫れ物に触るように接してしまい、なかなか親子関係を築けないパターンも多いようです。
再婚によって住居が変わる場合は、転向の必要も出てくるので子どもは嫌がるかもしれません。
また新しい親ができたことで、学校でいじめられたりするかもしれません。子どもが小中学生の場合、家族間の問題だけでなく、さまざまな問題が出てきそうです。
新しく子どもができた場合も、自分では同じように可愛がっていても、子どもの方で「自分は本当の子どもじゃないから」などと変に考え、関係がぎくしゃくするかもしれません。
すぐに再婚したいと思っても年ごろの子どものことを考えて、子どもが成人するまで待とうと考える人が多いのもこのような問題があるからではないでしょうか。
前の相手との間で養育費や生活費の支払いの問題もあったりするので、どうしても元嫁・元旦那の影がちらつくこともあり、再婚に踏み切るのは難しいのでしょう。
まとめ
バツイチ子持ちでも再婚する割合は少なくなく、むしろ子どもがいるからこそ、次は幸せな家庭を築きたいと再婚への思いも強くなるでしょう。
ただ、子どもの年齢によっては相当な壁になるようです。
やはり自分の子どもはかわいいもの。離婚しただけでも子こどもに
かわいそうな思いをさせているのに、再婚によってより嫌な思いをさせるわけにはいきません。
お互いがどんなに再婚したいと思っていても、自分たちの気持ちだけで再婚に突き進むのは気が引けるでしょう。
みんなが幸せになるためにも、子どもの気持ちや性格など十分に考慮して、いまが再婚の時期なのかよくよく考える必要がありそうです。