- 子供が欲しくないという人の気持ち
- 子供を欲しいと思うには
子供が欲しくないと思う人は男女ともにいます。
人として子供が欲しくないと考えるのはおかしいことでしょうか?
子供が欲しいと思えるように変わった方がいいのでしょうか。
子供が欲しくない人が子供を欲しく感じるようになるにはどうしたらいいでしょう。
今回は子供が欲しくない人が子供を欲しいと思えるにはどうしたらいいかを考えます。
子供が欲しくない人の気持ち
自信がないの裏返し
子供が欲しくないという人は大勢います。
主な子供が欲しくない理由は次の通りです。
- 子供が嫌い
- 子供をかわいいと思えない
- 仕事がしたい
- 経済的理由
- 責任を持ちたくない
- 自由でいたい
- 将来が不安
子供が欲しくないともうことは少しもおかしなことではなく、結婚したら子供を作らなければいけないと考えは偏見ともいえます。
子供を欲しくないという人を非難する権利は誰にもありません。
子供を作る・作らないは個人の自由です。
ただ、子供が欲しくないという人の殆どは、無意識に「子供がいたらちゃんとしなければいけない」「子供を作るからには自分が一人前でなければならない」と思っている人が多いのではないでしょうか。
上記に挙げた理由のなかの「経済的理由」や「将来が不安」というのは、その裏に子供に不憫な思いをさせるわけにはいかない、子供の将来は明るく希望のあるものであってほしいという気持ちが溢れていると思われます。
「責任を持ちたくない」や「自由でいたい」も子供を作って知らん顔でいるわけにはいかないと思っているからでしょう。
つまり子供が欲しくないと思っている人の心の内には「まだ自分は子供が持てるほど大人になっていない」という、子供を持てる資格がないと自分を過少評価しているだけかもしれません。
自分の自信のなさから「子供が欲しくない」といっているだけと考えられます。
実は深い子供が欲しくない心理
心の傷が影響
自分が親になれる自信のなさから子供が欲しくないといっている人は環境が変わればまた考えも変わると思われます。
しかし、先に挙げた理由とは全く違う深刻な理由で子供が欲しくない人もいます。
- 子供のころ辛い経験をしたり傷ついた人
- 子供のころから自立して自分が親代わりだった
- 親に対して怒りの感情を持っている人
これらの人々は心の奥に自分の親との関係で複雑な感情が絡み合っています。
子供のころに虐待
自分の子にもしてしまうかも
「ネグレクト」という言葉をよく耳にします。
幼児虐待や育児放棄をあらわす言葉です。
子供のころ虐待を受けたことのある人は、自分も大人になった時に子供に虐待してしまう傾向にあるといいます。
幼児期にネグレクトを受けると、適切な親子関係が築けなくなり、将来の人格形成に大きな影響をもたらすからです。
影響としては自己評価が低くなります。
自分はダメな人間だと思い込んでしまいます。
そのため他人とのコミュニケーションがうまく取れず、他人の気持ちがわからず人間関係をうまく築けません。
虐待を受けた経験やその時の辛さは大人になったからといって消えるものではありません。
加えて自己評価が低いのですから、とうてい子供が欲しいとは思えないのも当然かと思います。
子供の時から自立
親は何もしてくれない
虐待ではないけれど育児放棄された場合も人格形成に悪影響が出ます。
育児放棄とまでいかなくても親がほとんど家にいなくて自立せざるをえなかったり、親の代わりに兄弟の面倒をみたりと、自分が親という役割を担ってきた場合です。
甘えたい盛りに親に甘えることができず、寂しいとか助けてということも言えなかった人が大人になった時、親になることに嫌悪感をもったとしてもしかたありません。
親になんてなるもんじゃないと思い続けてきたでしょうから、子供が欲しいなどとは思えないでしょう。
自分の親が大嫌い
愛されたと思えない
虐待や育児放棄とは逆に干渉されすぎた場合も「親になりたくない」「子供は欲しくない」という感情が生まれます。
干渉されすぎたというのは決して甘やかされたわけではなく、親が思う理想の子供の在り方を押し付けられ、自分の気持ちを少しもわかってもらえなかったケースがそれに当たります。
貧困家庭では虐待や育児放棄が起こりがちですが、こちらの場合は裕福な家庭に多く見られるケースかもしれません。
経済的には恵まれていても、子供の意志や希望を無視して親の考えることだけを押し付ける親が嫌いになります。
成績や行儀や世間体だけを気にする親に対して「自分は愛されてない」と感じます。
そんな子供時代を送った人は、自分の子供にはそんな思いはさせたくないと強く思い、子供は欲しくないという結論に至ります。
子供が欲しいと思うには?
自分の心を向き合う
子供のころの苦い経験から子供が欲しくないと思う人はまず、自分の心と向き合うことが必要になります。
インナーチャイルドを癒す
傷ついた子供のころの声を聴く
子供のころを思い出すのは辛いかもしれませんが、自分の中にある子供のころの心の声に耳を傾けてあげましょう。
セラピストなど第三者の助けを借りてもよいでしょう。
辛くても逃げずに子供のころ満たされなかった思いや、傷ついた心を理解しましょう。
そのうえで本当に自分は子供が欲しくないのか考えてみましょう。
一度きっちり自分と向き合うことで、トラウマから解放され子供を持つという前向きな気持ちになれるかもしれません。
一度子供の位置に戻る
親の役割を放す
親がかまってくれず早くから自立して自分で「親」の役割をやってきたということは、自分が子供を持つと親を二人分やることになります。
ですから今までやっていた「親の役割」を本当の親に戻して、自分自身が一度子供の位置に戻ることが大切です。
自分が子供に戻ることで、親をしたくないという嫌悪感を軽減することができ、新たに親になろうという思いが出てくるかもしれません。
親を許す
大人同士の目線になれば理解できることも
親への嫌悪感は自分が親になることへの不安や怖れに繋がります。
子供のころは許せなかったことや、親からの愛を感じ取れなかったことも、自分が大人になって大人目線で振り返ると改めて理解できることも多くあります。
「親は親なりに自分を愛してくれていたんだ」と理解できるようになり、親を許せるようになります。
親を許せることができれば、自分が親になることへの不安も解消されますから、子供を持とうという気持ちになるかもしれません。
さいごに
自分に自信がなくて子供を欲しくないと思っている人は、環境が変われば気持ちも変わる可能性は高いです。
しかし、子供のころの経験から子供が欲しくない人は、ご紹介したプロセスを踏んでもなかなか子供が欲しいという気持ちにはならないかもしれません。
どうしても子供を持つことに関してネガティブな要素にしか目が向いてないかもしれません。
そんな時は、親になることや子育てを楽しんでいる人を見つけて交流を持つことをおススメします。
ポジティブな感情を芽生えさせてくれるかもしれません。
子供が欲しくないは子供を大切に思う心の裏返し
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