- 熟年離婚の理由はどんなこと?
- 子供の成人がきっかけ?
- 長年連れ添ったのにどうして?
3組に1組が離婚している日本です。
20年以上連れ添った熟年夫婦でも例外ではありません。
熟年であえて離婚するには相当の理由があるのでしょうか。
今回は熟年離婚したがる理由5選をご紹介します。
熟年離婚したがる理由5選
1.性格の不一致
合わないものは一生あわない
常に離婚理由の上位に上がるのがこの「性格の不一致」です。
性格が合わないのになぜ結婚したのか、そんなに合わないのであればさっさと別れればよかったのにと思ってしまいますが、今熟年離婚をしようとしている人たちの年代を考えると、たとえ性格が合わなくても我慢するしかなかったのかと思われます。
今熟年の方が結婚したころは、簡単には離婚できない時代でした。
今でこそ「バツイチ」は軽いタッチで言われますが、そのころは戸籍にバツがついた人として傷物のように扱われたのです。
ですから、結婚してこの人とは合わないと気づいても、すぐに別れるということもできず、年を重ねれば変わるかもしれないという淡い期待を抱きながら長年過ごしてきたけれど、結局変わらなかったということです。
もうどうやっても変わらない、性格が一致しないのであれば、子供が成人したのを機に別れようと思うのも納得がいきます。
2.一緒にいるのが苦痛
何を話していいかわからない
子供が小さいころは子供のことを中心に夫婦の会話が成り立っていました。
子供が大きくなるにつれて、子供を経由して夫婦が会話するようになります。
子供が父親に「お母さんがこう言ってたよ」とか、母親が子供に「お父さん夕飯いるのか聞いといて」とか、直接夫婦が会話することが少なくなります。
やがて子供が成人し自立して家を出て行って夫婦二人が残されても、何を話していいのかわからずまったく会話がなくなります。
会話がないのに一緒にいるのが苦痛で仕方なくなります。
加えて夫が定年退職になりずっと家にいるとなると、妻にとっては地獄としか思えない日々となります。
夫は家にいても何もしないのに、妻が出かけて食事の支度が遅くなると文句を言うだけ。
熟年世代の夫は仕事に忙しく普段から家にいないことが当たり前だった時代ですから、ずっと家にいる夫をどう扱っていいか妻は困ってしまいます。
妻は習い事や友達との会食に出かけて楽しそうですが、そんな妻の姿を見て夫は面白くなく、文句ばかり言ってしまい喧嘩が絶えなくなります。
会話が喧嘩だけならもういっそ別れたほうが良いという結論になってしまいます。
3.今後のライフプランの相違
夫と妻で送りたい老後が違う
夫が定年退職となりいよいよ第二の人生が始まります。
夫は定年になったら田舎で農業をやり自給自足でのんびり暮らしたいなどとロマンチックなことを考えていました。
妻は夫の退職金で小さなマンションを買って都会の生活を楽しみたいと考えていました。
夫は当然妻がついてきてくれるものだと疑いもしませんでしたが、妻からするとこの年になって何を夢みたいなこといっているのと頭にきてしまいます。
これまでも散々夫の勝手な行動に振り回されてうんざりしているのに、この先もまだまだ勝手をされるのは許しがたいことです。
妻には趣味の仲間やお茶友達も大勢いて、田舎に引っ込むわけにはいきません。
そんなセカンドライフへの考え方の違いで、熟年で離婚してしまう夫婦が増えているようです。
4.介護問題
いじめられた姑の介護なんてできない
子供が大きくなって自立し夫婦だけでのんびりしようと思っても、次は親の介護の問題が出てきます。
高齢化が進む日本、自分たちが年をとってもまだまだ両親は健在です。
健康でいてくれれば問題ないですが、大概は病気を持っていたり、認知症になっていたりと介護が必要になってきます。
妻としては自分の実の親なら介護も仕方ないと思えても、若いころいじめられた姑の世話をするのはまっぴらと考える人も多いです。
若いころいじめられ上に、年を取って認知症になってからも「あんた誰?」とか「お金を盗もうとしているだろう」など泥棒扱いされては我慢できるものではありません。
親の介護が済めば次は夫の介護が回ってきます。
若いころ浮気やギャンブルなど好きなことして苦労させられた旦那の下の世話をするなんてまっぴらごめんと言って子供の独立と同時に離婚する人もいます。
5.年金分割制度の整備
離婚しても年金がもらえる
「年金分割制度」とは離婚した夫婦を対象として婚姻期間中の一方の配偶者が支払った年金保険料の一部を分割し、それを他方の配偶者が受け取ることができる制度です。
年金分割の対象は厚生年金や共済年金に限られます。
今まで専業主婦だった人が離婚しても年金が受け取れるように平成19年から制度されました。
※詳しい制度については「日本年金機構」のホームページでご確認ください。
参考URL:http://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/kyotsu/jukyu-yoken/20140421-04.html
今まで専業主婦だった人も年金分割制度が整備されたことで、離婚後も夫が支払っていた厚生年金の50%近く請求できるとなれば離婚しやすくなります。
離婚して一番不安なことは経済面です。
離婚して一人でやっていけるほどの経済力のない女性は今まで離婚をあきらめていましたが、これからはお金の心配も少し減り、離婚への後押しになるかもしれません。
熟年で離婚を考えている女性はお金の面でも抜かりはないかもしれません。
年金分割制度があってもなくても女性はたくましくやっていけるでしょう。
一方退職金も取られ、年金も予定の半分になりと踏んだり蹴ったりな夫の方は気力もお金もなく腑抜け状態になってみじめな老後になるかもしれませんね。
さいごに
長年連れ添ってそれでも離婚しようとする熟年離婚は、一時の感情ではなくずっと以前から考えて、考えて、考え抜いた結論かもしれません。
区切りとして子供の成長を待ってということになっているだけで、終わりはずっと前に見えていたのかもしれません。
そして熟年離婚を切り出すのは妻からが圧倒的に多い事実をみても、女性は婚姻中もずっと我慢して幸せではなかったのかもしれませんね。
男性は熟年離婚を切り出されてから後悔してももう後の祭りとなってしまいます。
熟年離婚が増えたということは女性がますます強くなってということかも
芸能人の離婚事情や離婚・再婚に関する悩みについては、以下のブログ記事も参考にしてみてください。
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