- 生活時間帯が違う
- 興味のあるものが違う
- 会話の主語が違う
- 子供優先か自分優先か
- 実は相手が羨ましい
学生時代は片時も離れずなんでも話し合えた大親友でも、どちらかが結婚して子持ちになり、逆にどちらかが独身のままの場合、どうしても話が合わなくなり、会うことも少なくなってしまいます。
マイナビニュースでのアンケートによると「子どもを産んでから独身の女友達と疎遠になった」と答えた女性はなんと6割以上になるそうです。
どうしてあんなに仲良しだった二人の会話がかみ合わなくなるのか、その理由について考えたいと思います。
独身と子持ちの話が合わない理由5つ
独身と子持ちでは生活時間帯が違う
子供がいたのでは飲みになんていけない
まず独身女性と子供のいる女性とでは1日の生活時間の使い方がまったく違ってきます。
朝早いのは同じとしても、独身女性はそこから朝活などに参加したり、モーニングが食べられるオシャレなカフェでコーヒーを飲んだりと朝から優雅なスタートです。
子持ち女性は、早起きしてお弁当作って、出かける前に掃除洗濯を済ませ、子供が小さければ保育園などに送っていき、それから急いで職場に向かうという、朝から分刻みのスケジュールとなります。
夕方になれば子持ち女性は、独身女性の冷たい視線を感じながらも定時で退社、急いで子供のお迎え、夕食の買い物を済ませ、家路へ急ぎます。
子供の夕食は終わった頃に、旦那も帰ってきて再度食事の用意。
片付けが終わるころにはくたくたになっています。
独身女性は、定時で帰る子持ち女性の代わりに残業をこなすこともありますが、残業のない日は仕事帰りにヨガやテニスのレッスンなどに行ったり、映画やショッピングに行けたりもできます。
そんな二人がたまには夜に飲みにでも行こうとなったところで、子持ち女性は夜に家を空けることは難しいでしょう。
仮に子持ち女性が夜外出できたとしても、こんなにも生活時間が違う独身女性と何を話していいのかわからないでしょう。
最初は昔話に花が咲いたとしても、次第に話はお互いの生活のことになり、お互いの生活がまったく違うことに気づき、それからは連絡を取ることもなくなってしまうのです。
独身と子持ちでも見るものすべてが違う
歌のお兄さんが誰かなんて知らない
独身女性と子持ち女性では日々において見るものが全く違ってきます。
子持ち女性は子供の機嫌がよくなるように、テレビもYou tubeも子供番組が中心になります。
一方独身女性が観るのは、経済を勉強するためのニュース番組だったり、息抜きに深夜のお笑い番組だったりです。
最近NHKのおかあさんといっしょの歌のお兄さんが卒業して、ママさん達にはロス現象が起こっているようですが、独身女性は歌のお兄さんの顔も知らなければ、歌も聞いたことないでしょう。
読むものも、子持ち女性は子育てに関する雑誌だったり、スーパーのチラシでどこが安いかをチェックしていますが、独身女性は経済新聞を読んだり、ランチの時にはファッション雑誌で流行をチェックしたりしています。
今日はどこどこのスーパーが肉の特売日と言っている女性と、どこそこの株価がいくらかと言っている女性とでは、チェックするものが違いすぎて会話はかみ合わないでしょう。
独身と子持ちでは会話の主語が違う
子供がどうしたかに興味はない
独身女性の会話の主語は自分です。
「私この前海外旅行に行ったの」とか「私今度新しいプロジェクトに参加するの」など、自分が主語で自分が何をしたかが主な会話の内容になります。
しかし、子持ち女性の会話の主語は例外なく「子供」になります。
「この前子供がマラソン大会で優勝したの」とか「うちの子は私立の中学に入るのよ」とか、いつも会話の中心は「子供がなになにした」ということになります。
独身女性からすると、話をしてもいつも「子供が、子供が」という内容だと子持ち女性と話すのが嫌になってきます。
また子供の話題かと辟易してしまうのです。
子持ち女性は自分の話をしたくても、毎日の生活が子供中心ですから、どうしても話す内容は子供のことになり、自分自身の話題がなく、独身女性に対してなにを話していいかわからなくなってしまい、話が合わなくなっていくのです。
独身と子持ちでは優先するものが違う
まず子供が先で自分はあとまわし
子持ち女性が優先するのは子供のことです。
子供の運動会や、習い事や、塾など、子供の行事に合わせて自分の時間をやりくりします。
自分の体調が悪くても、子供ために多少の無理は平気です。
新しい服が欲しいと思っても、まず子供のものが先で自分のものは後回しになります。
それが当たり前で特に苦にはなりません。
一方独身女性は自分が最優先になります。
好きなものを買い、仕事以外の時間も自分のやりたいことに全部使えます。
まず自分がどうしたいか何をやりたいかが第一優先です。
独身女性はいつも子供中心の話をする子持ち女性に対し「もっと自分をもちなさいよ」と思い、いつも自由奔放な独身女性に対し子持ち女性は「気楽でいいな」と思い、そんな二人が一緒に会話しようとしても、イライラが募るばかりかもしれません。
独身は子持ちに、子持ちは独身がうらやましい
ホントは子供が欲しかった
子持ちの女性はかわいい自分の子供がいることで頑張れて、子供の笑顔を見るだけで幸せだと感じます。
子供のいない独身女性に対し、幸せな家庭も持てなくて可哀想ねと思っていたりします。
やはり女の一番の幸せは自分の子供を産むことと思っていて、自分の方が女として上とまで思っていたりもします。
独身女性は自分で働いて好きなことをしていることにプライドを持っています。
子供がいるからと時間が来ると帰ってしまう子持ち女性を「子供って言えば何でも許されると思って」などとちょっと軽蔑していたりもします。
お互い自分の方が上という意識がありますから、話をしてもどんどんずれていくでしょう。
でも、内心は逆のことを思っていることが多いのです。
子持ち女性はバリバリと働いて自分の好きなことをしている独身女性を羨ましく思っています。
子供はかわいいけど、もし自分に子供がいなかったらあんな風に自由に生きられるのかと、子供のいない人生にあこがれを抱いたりします。
そして独身女性は、本当は子供が産みたいと思っています。
時期的に子供を産む・産まないで悩む女性はいても、自分の子供を産みたくないという女性は少ないでしょう。
ですから独身女性の方が子持ち女性を羨ましく思っているのです。
子供を産んで、子供のために自分の時間を使って、大変そうだけど幸せがにじみ出ている子持ち女性を独身女性は尊敬しています。
そうやって本当はお互いを羨ましく思っているのに、自尊心が邪魔をして相手を認められなかったり、褒め言葉をかけられなかったりしているのです。
さいごに
独身女性と子持ち女性とでは、生活時間も違えば興味も考え方も違ってきます。
お互い生活の中心軸が違ってきてしまっているので、学生の頃のように何を話しても楽しいというわけにはいきません。
でも、お互いが嫌いになったとか大喧嘩したとかではなく、ただ何となく話が合わなくなり、疎遠になってしまっているだけです。
以前は気が合い仲良かった友達です。
子供が成長してしまえばまた昔のように、今度は自分の健康や親の介護の話で盛り上がれるでしょう。
今は縁遠くなっていても、友達ならまた何年か経ったら楽しく話できますよ。