- 専業主婦の離婚率は高くない
- それでも熟年離婚した専業主婦は後悔している?
3組に1組は離婚するといわれる日本。
長年連れ添って定年を機に別れる熟年離婚も多くなってきています。
その中にはずっと専業主婦だったにもかかわらず離婚した女性もいるでしょう。
専業主婦だった女性が熟年離婚して幸せになれたでしょうか?
今回は専業主婦で熟年離婚した人の後悔のあれこれをご紹介します。
専業主婦の女性はなかなか別れない
将来が不安です
3組に1組が離婚する世の中です。
ただし、専業主婦が離婚する率は1割程度と言われています。
離婚はしたいと思っても、今まで専業主婦で家の中にいて外で働いた経験もないので、一人になったところで生きていけるか自信がなく、泣く泣く離婚を我慢するケースが多いようです。
しかも熟年離婚となると先々の不安はさらに大きくなるでしょう。
それでも離婚したいという女性はいます。
専業主婦で熟年離婚して幸せになれる人ももちろんいるでしょう。
しかし多くは次に紹介するような後悔をしているようです。
専業主婦で熟年離婚の後悔
離婚してせいせいするはずだったのに
離婚をしたいと思っている間は、どうやって別れるかということだけに気持ちがとらわれていて、別れた後のことまで考える余裕がないのかもしれません。
離婚できたらキラキラした毎日が過ごせると思っていたのに、別れてみて初めてわかることもいろいろ出てきます。
専業主婦で熟年離婚した女性たちの後悔のエピソードとはどんなものでしょう。
生活が苦しい
一人で生きていくってお金がかかる
A子さんは25歳で5歳上の男性と結婚してそれ以来ずっと専業主婦でした。
A子さん55歳の時に旦那の定年を機に離婚しました。
離婚時には旦那の退職金の半分をもらい、その他の財産分与もしてもらいました。
しかし、一人暮らしのための準備でもらったお金もすぐに無くなってしまいました。
ほぼ社会人経験がないので、お給料が高い働き口も見つからず、何とかスーパーのパートを見つけて働いていますが、家賃を払うと手元に残るのはわずかです。
専業主婦だったため自分名義の貯金もわずかで、このままではすぐに生活が苦しくなり、この先一人で生きていけるか不安でしょうがありません。
離婚して一人になれば、のんびり優雅に好きなことをして暮らしていけると安易に考えていた自分がとても馬鹿に思えて仕方ありません。
今までいかに旦那に食べさせてもらっていたかを離婚して初めて痛感しました。
自分一人を養うにもかなりお金がかかるということを熟年になって初めて知り、離婚を後悔しています。
友だちが減っていった
主婦友達は変わらないと思っていたのに
B子さんは大学の同級生と28歳で結婚。
旦那が定年後事業を始めたいというのについていけず60歳で離婚しました。
専業主婦時代は同じ専業主婦の友人も多く、離婚が決まった時もその友人たちからは「離婚後も仲良くしましょう」や「離婚できて羨ましいわ。いろいろ聞かせてね。」と言われていました。
しかし、離婚して時間が経つにつれてその友人たちと話が合わなくなってきました。
友人たちは変わらず旦那の愚痴や、子供の結婚の話など楽しそうに話しますが、B子さんはもう旦那の愚痴を言うこともできず、子供とも離婚してからあってないので子供の話もできません。
気が付くとB子さんの周りの友達というものがいなくなっていました。
熟年離婚した後、同じような年齢の友達ができるはずもなく、気づくと誰ともおしゃべりしない寂しい日々を送っています。
主婦同士の友達なんて表面的なつきあいと思ってはいたけれど、それさえもない寂しい毎日が辛く、離婚したことを後悔しています。
老後の不安
年金分割請求があっても
C子さんは30歳の時にお見合いで3つ上の男性と結婚。
旦那は大手企業の役員で定年後も働き先はあり安泰でしたが、旦那のモラハラに耐えられず自分が60歳になる前に離婚しました。
現在は専業主婦の場合でも、年金の分割請求を忘れずに行っておけば、夫婦で受け取るはずだった年金の最大50%まで受け取ることができるようになっています。
しかし年金だけで生活すべてを補うには心もとない額ですし、この先の老後を考えるとこのままでは下級老人へまっしぐらとなります。
C子さんは旦那が大手企業の役員で結婚しているときはかなり優雅な生活をしていました。
海外旅行や高級レストランでの食事など、お金の心配をすることのない生活でした。
それが離婚すると収入は年金だけになり、今までとは真逆の生活となります。
しかもC子さんはまだ60歳になっていないので、年金が入るのも数年先です。
そのまま結婚生活を続けていれば老後の心配などしなくてよかったはずです。
今は先を思い途方に暮れる毎日です。
旦那のモラハラぐらい我慢していればよかったと後悔しています。
恋愛できると思っていたのに
まだ恋は叶うと思っていた
D子さんは職場で不倫の末、一回り上の男性と26歳で結婚。
熟年になり好きな人ができその人と第二の人生を送りたいと55歳で離婚しました。
D子さんは不倫して略奪愛の末結婚した経緯からもわかるように、情熱的な女性です。
結婚中もいくつかの恋愛をしていました。
見た目も若く自分でもまだまだいけると思っていました。
離婚後、その時付き合っていた同年代の男性と第二の人生を送ろうと思っていましたが、男性の方が少しずつD子さんと距離を置くようになってきました。
男性も離婚していましたが、男性の本音としてはいまさら誰かと結婚してその人の人生を背負う気はサラサラなかったようです。
D子さんとの付き合いも、D子さんが主婦だったからこそスリルがあり、そのドキドキ感で恋愛を楽しめたのでしょう。
D子さんは離婚し、恋人もなくし、何もかもなくしてしまいました。
不倫して略奪愛をしたツケが今頃になって返ってきたようで離婚だけでなく結婚も後悔しています。
生きがいが見つけられない
離婚すれば何か見つかると思っていた
E子さんはできちゃった結婚で20歳で結婚。相手は8つ上の男性。
50歳になった時に自分の人生をやり直したいと思い離婚しました。
E子さんは若くして結婚し、その後ずっと専業主婦として夫のため子供のために一生懸命家族を支えてきました。
50歳になりふと自分の人生を振り返った時、何もしていない、自分にはこれといった生きがいがないことに愕然としました。
子供も独立し、旦那も定年間近でこれ以上家族のために自分がすることは何もないように思え、これからは自分のための人生を送りたいと考え離婚に踏み切りました。
しかし、30年家族のためだけに生きてきた女性が離婚して一人になったところで、何をしていいかわかりません。
50歳の女性が一から始められることも限られています。
「これがしたい」とはっきり目標を決めて離婚したわけではなく、漠然と自分のための人生と考えていただけの女性にとって、現実社会は厳しいだけです。
結局自分は家族のために生きるのが一番よかったのだと離婚して後悔しました。
さいごに
いかがでしたか。
専業主婦で熟年離婚した女性の幸せではない現実のほんの一部です。
専業主婦で離婚した女性のすべてがこんな末路をたどるわけではありませんが、安易に離婚するのは後悔を招くだけだということがよくわかります。
本当にやりたいことがあり、生活の目途もつけ、資金も蓄え、十分に準備してからでないと専業主婦の熟年離婚はしない方がいいようですね。
その離婚みじめなだけかもしれません。。。