- 子連れ再婚では幸せにはなれない?
- 良いイメージとは違い子連れ再婚は失敗・後悔がつきまとう?
- 子供側の問題・親側の違い、子連れ再婚にはさまざまな問題が…
離婚した人の再婚率は5割近いと言われています。
中には子連れで再婚する人も多いはず。
ただ、再婚の離婚率も高いようです。
それはやはり子供との関係でさまざまな問題が起こるからのようです。
今回は子連れ再婚で起こりうる問題について考えてみたいと思います。
子連れ再婚で幸せになれない?
「次は絶対幸せになれる」の思い込み
最近は、芸能人でも子連れ再婚の話をよく耳にするようになりました。
山口もえさんをはじめ、子連れで再婚しさらに新しい子供も授かり、幸せにしている人はいっぱいいます。
今子連れで再婚をしようとしているあなたも、周りの子連れ再婚している人がとても幸せそうに見えているので、私も大丈夫と思っているのではないでしょうか。
もちろん子連れ再婚でうまくいっているケースも多くあります。
しかし、そう簡単にはいかないことも多く、何らかの失敗や後悔をしているようです。
子連れ再婚に幸せなイメージを持ちすぎるのは危険かもしれません。
イメージとは違う子連れ再婚
自分の思い通りと思うのは失敗のもと
お互い好きだし、子供も相手に懐いてくれていて結婚にも理解があったので再婚したとしても、初めての結婚のときのように幸せな日々が送れると思うのは間違いかもしれません。
再婚生活が始まると、理想と現実のギャップに悩むことが多くなります。
想定外の出来事が次々に出てきて、やがてこの再婚は失敗だったのではないかと後悔し始めるケースも多いようです。
ではどんな後悔が多いのでしょうか。
子供が懐かない
新しい親子仲良くのイメージだったのに…
子供が小さいときであれば何もわからず、相手が優しくしてくれれば懐くこともあるでしょう。
たまに会うのであればその時は懐いていて仲良く過ごしてくれます。
しかし再婚して同じ家での生活が始まると、なんだかぎくしゃくすることが多くなってきます。
幼くても子供ながらにどこか違和感を覚えるのでしょう。
子供が思春期であればなおさらです。
頭では親の再婚を理解していても、環境ががらりと変わりその変化についていけず、また慣れない生活でストレスも溜まり、仲良かった相手とも距離を置きたがるようになることもあります。
ちょっとしたことで「本当の親なのにうるさい」と思ってしまうこともあります。
子供が前の親と会いたがる
前の親のことは自然と忘れると思っていたのに…
子供は子供ながらに親のことを心配しています。
お母さんが(お父さんが)幸せになるのであれば、再婚するのは構わないと頭では理解していても、子供にとっての本当の親はやはり前のお父さん(お母さん)です。
新しい親には相談できないけれど、本当の親になら遠慮なく相談できることもあるはずです。
元の配偶者との約束もあるし、再婚相手の手前しょっちゅう会わせることはできません。
会えないと余計に本当の親への恋慕が募るもので、それによってますます再婚相手と子供の関係がぎくしゃくするようです。
再婚相手が子供に冷たくなる
子供好きだと思っていたのに…
再婚するまでは子供に優しく、これなら新しい生活が始まっても仲良くやっていけると思っていても、それは再婚するまでの一時的なもの場合も多いようです。
再婚相手が初婚の場合は子供の扱いになれなかったり、再婚同士であっても別れた自分の子供と比較してしまったりします。
そんな新しい親の態度に子供は敏感に反応し反抗的になる場合もあるでしょう。
そうすると親の方も次第に子供に冷たくなり距離をおいたりし、最悪の場合は虐待に走るケースもあると言われています。
子連れ再婚のさまざまな問題
子供側、親側それぞれの悩みがあります
結婚は他人同士が一緒に生活を始めることであり、初婚でも問題はいろいろ起こります。
ましてや子連れとなると簡単にみんなで仲良くとはなりません。
複雑な問題が絡み合って、またも離婚となることも多いようです。
子供側、親側それぞれの視点からどんな問題があるかみてみましょう。
子供側の問題点
精神不安定になることが多い
子連れ再婚の際、子供側から見て問題となりそうなのは以下の点です。
- 名前が変わるのが嫌
- 学校が変わるのが嫌
- 新しい親が好きになれない
- 前の親に会えないのが悲しい
- 大人の事情を知ってしまい大人に不信感を持つ
子供が幼く記憶がないうちはまだいいかもしれませんが、子供が思春期の頃に再婚するケースも多いはずです。
親が離婚・再婚をしなければ知らないで済むことを子供は嫌でも経験してしまいます。
頭でわかっていても感情がついていかず反抗的になったり、逆に何も言わずに引きこもってしまったりする子供も出てくるでしょう。
通常の子育て以上に子供に対してケアが必要になってきます。
そして再婚が間違っていなかったと、再婚して幸せになれるんだと親がそれを見せてあげられないと、子供の心は傷ついたままになってしまうかもしれません。
親側の問題点
自分だけの幸せを考えられない
親側から見た場合、子連れ再婚では次のような問題点があげられます。
- 連れ子が再婚相手に懐かない
- 子供が元親と会いたがる
- 再婚相手が子供に冷たい
- 子供のことで元の配偶者ともめる
- 再婚相手との間にできた子供と連れ子の関係
- 子供の戸籍の問題
- 後々の相続の問題
子供のためにと思って再婚しても、結果子供のことが原因で悩んだり後悔したりするケースが多いのが子連れ再婚です。
特に心配なのは、再婚相手と子供の関係が最悪になることでしょう。
子供の方から「本当の親でもないくせに」と言われるのは、子供の成長によって解消されていくことでしょうが、逆に再婚相手が「子供のくせに生意気言うな」と言って暴力をふるって虐待するようなことがあると、何のために再婚したかわかりません。
また再婚相手との間で新しく子供ができた場合、連れ子がどう思うかや、再婚相手が連れ子と自分の子を差別しないかの心配が出てきます。
再婚相手が資産家で長男であったりすると、子供が大きくなったときに相続をどうするかなどの問題が出てきます。
再婚相手と自分の連れ子を養子縁組しないと相続権は発生しませんので、連れ子と再婚相手との戸籍上の関係も問題となってきます。
連れ子で再婚する場合はあとあとのことまで考える必要があり、再婚前に相手とよく話し合わないまま結婚すると、「ああ、失敗した」ということになりかねません。
さいごに
最近は再婚に対してハードルも低く、子供がいればなおさら安定した生活を望み再婚するケースも多いでしょう。
しかし、子連れの再婚は想像以上に問題が多く、後悔や失敗を生むことが多いようです。
再婚して本当に幸せになれるのかじっくり考える必要があります。
単に子供が可愛いだけでは解決できないことがあるので、子連れ再婚を考えているなら、相手とじっくり話し合いましょう。
子供の為の再婚が、子供に辛いことになることもあります。